愛知県内科医会の紹介

「名古屋内科医会」は、1963年5月故毛利孝一会長(当時)によって創設され、ほぼ毎月の例会、年3回の会誌発行など、わが国でも最も長く古い伝統を保持している。

一方、「全国臨床内科医の集い」は1974年頃より日本内科学会の総会開催地で毎年行われるようになったが、1985年日本内科学会総会(名古屋)において第11回の全国臨床内科医の集いが毛利孝一会長のご努力にて開催され、その総会で「日本臨床内科医会」(日臨内と略)が正式に発足した。

この名古屋における第1回日臨内総会(表1)の後、87年には第1回の学会が京都市でその後は表2の順で開催されて、この日臨内が全国の内科医の集団の意向を代弁しうる会に発展した。

表1.日臨内総会
第1回名古屋市(1985)
第2回東京都(1986)
第3回東京都(1987)
第4回仙台市(1988)
第5回なし
第6回京都市(1989)
第7回東京都(1990)
第8回京都市(1991)
第9回東京都(1992)
第10回岡山市(1993)
第11回新潟市(1994)
第12回名古屋市(1995)
第13回横浜市(1996)
第14回大阪市(1997)
第15回福岡市(1998)
第16回東京都(1999)
第17回京都市(2000)
第18回横浜市(2001)
第19回名古屋市(2002)
第20回福岡市(2003)
第21回東京都(2004)
第22回大阪市(2005)
表2.日臨内学会
第1回京都市(1987)
第2回福岡市(1988)
第3回東京都(1989)
第4回大阪市(1990)
第5回横浜市(1991)
第6回名古屋市(1992)
第7回札幌市(1993)
第8回広島市(1994)
第9回金沢市(1995)
第10回別府市(1996)
第11回秋田市(1997)
第12回松山市(1998)
第13回岐阜市(1999)
第14回仙台市(2000)
第15回鹿児島市(2001)
第16回和歌山市(2002)
第17回横浜市(2003)
第18回岡山市(2004)
第19回奈良市(2005)

愛知県内科医会の設立経緯とその歩み

愛知県下の内科医会は、1980年より毎年1月に合同例会を開催し、87年からは年2回に開催するようになったが、各郡市内科医会としても日臨内に団体加入することが現実的であると考えられた。一宮、春日井、小牧、半田、刈谷、安城、豊田、岡崎、豊橋、名古屋の各内科医会が集まり「愛知県下内科医会連絡協議会」が結成され、この組織を母体として1990年5月に「愛知県内科医会」が発足し、8月に第1回総会が開催された。

会員数は1,475名で、尾張、名古屋、三河の3ブロックから役員を選出し役員会(理事会)を構成して、初代会長に宇野立男会員が就任し3副会長、6理事にて運営が始まった。事務連絡費として年会費千円を徴収し、会計は役員会に一任された。会員は日臨内に加入し、年会費3,000円でその活動を支持し、事務・会計は名古屋内科医会が代行して、愛知県内科医会の設立以降、毎年6月に総会が開かれた。

1992年9月に第6回日臨内学会が名古屋市にて開催され、1995年4月には第12回日臨内総会が開催された。
1996年に第2代会長として恒吉英彦会員が就任し、愛知県内科医会の会則が改定され、会の目的および事業に日臨内との緊密な連携が加えられた。
2002年に太田宏会員が第3代会長に就任して第19回日臨内総会(名古屋)が開催され、05年6月には第16回の愛知県内科医会総会が開催されて今日に至っている。表3に、過去10年の愛知県内科医会の会員数の推移を示す。

表3.愛知県内科医会会員数の推移
1996年1,434(1,374)
1997年1,433(1,367)
1998年1,410(1,342)
1999年1,403(1,329)
2000年1,376(1,303)
2001年1,363(1,286)
2002年1,363(1,292)
2003年1,339(1,277)
2004年1,337(1,263)
2005年1,308(1,231)

愛知県内科医会の活動

愛知県下内科医会連絡協議会は毎年2月に開催している。
2005年度の参加地区名と会員数(括弧内)は、名古屋(412)、岡崎(118)、豊橋(108)、豊田加茂(104)、春日井(76)、一宮(51)、半田(51)、海部(49)、刈谷(46)、豊川(32)、小牧(31)、安城(24)、稲沢(23)、蒲郡(20)、渥美郡(17)と内科医会の未組織地区の代表者である。
救急医療対策事業は、名古屋、尾張、三河の3ブロックに分け、それぞれの地域で活動している。
愛知県医師会には、医療安全対策委員、健康教育委員、生涯教育委員、テレビ番組企画委員、現代医学編集委員、社保指導委員を派遣している。

日臨内における過去10年の活動

日臨内学会は、1996年に第10回を別府市で開催し、その後、社団法人化を断念し中間法人となっての第1回目(通算19回)が2005年奈良市にて開催された。
日臨内の高島雅行初代会長の後、神津康雄第2代会長の下で愛知県からは宇野立男会員が副会長として活躍し、1995年6月には認定医制度が発足した。
1999年には第3代の後藤由夫会長が就任して、全国を6ブロックに分け、ブロックごとの会員の声を聞く場が設けられた。
愛知県が属する中部ブロック会議は毎年11月おもに名古屋市で開催され、担当県は2002年富山県、2003年愛知県、2004年静岡県、2005年石川県となっている。
2006年現在、常任理事1人、理事3人の外、学術委員、会誌編集委員、研修促進委員、庶務委員を派遣している。

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